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古時計 再生 : 精工舎

明治時代末期~大正時代~昭和時代前期と人気のあった精工舎の座敷時計シリーズの『ひかり』
こちらは、箱の裏に意匠登録の焼印がないので昭和初期ごろの製造かと思われます。

【外観】

扉の亀裂、下部の継ぎ木外れ 及び 経年に伴う ヘコミ、欠け、擦れ あり。
金属文字盤は、使用による擦れは見られるが良好。
ガラスは、欠けなど無く状態は良好。

【動作】

ゼンマイ切れはないが、振り子を動かしても直ぐに止まる。
鐘打ちは鳴ることを確認。
修理履歴は不明。

外せるものは外しましたが、ガラス押さえの木材は折れてしまいそうなので外さず。
機械は、洗浄液に1日漬込んだ後にブラシで汚れを落とし乾燥させる。 

【外観】

外観の経年汚れは、アルコールでクリーニング。
ガラスは、竹製のヘラを使って細かいとこまで磨く。
扉の亀裂には、継ぎ木をして補強、表面は樹脂製のもので仮補修(後日、木目の描き込み)。
下部の継ぎ木外れは、強度・耐久性を考えて二液型の接着剤を用いて再接着。 

【動作】

組み付けながら注油をして動きを確認する。

振り子を取り付けて、左右の振り幅、時報(時間の数だけ鳴る)、三十分打(30分に1回鳴る)、
時間調整などを行い7日間の連続可動試験を実施。
現在、調子よく可動中。

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